夏の終わりに
こんな
風景はいかがですか
人のまばらな 海水浴場
はたはた と はためく「氷」が 妙に
涼しく、、、、感じませんか
少年の頃
この海には よく釣りに連れてきてもらった
「小さいのは、逃せ」
「たくさん釣るな」
「もういい」
オヤジの声が 今も耳に聞こえます
帰りは急な山道を
すべての道具と獲物を担いで登らなくてはいけない
いいつけを守らなかった私は
叩きつけるような西日に打たれ
坂の途中で めげてしまった
「言っただろうが」
笑いながらオヤジは その獲物を捨てることなく
代わりに担いだ
持ち帰った小魚を 母は唐揚げにして
夕餉に添えた
「美味しいでしょう」
裸電球が 恥ずかしそうに ぼーっと
ついていた
by amamian3kjk | 2012-09-05 20:16 | 海